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  3. 妊娠しやすい年齢について

妊娠しやすい年齢ってあるの?

妊娠適齢期と呼ばれている年齢は、通常20歳から34歳といわれています。
35歳を過ぎると受精卵となる卵子の数が極端に減るといわれているからです。
どんなにタイミングをあわせて頑張っても、卵子が多い世代と少ない世代では、妊娠する可能性に違いが出てくるということが理解できます。

また卵子は残念なことに35歳を過ぎると次第に数が減少するほか、老化も始まるのです。
更に年齢を重ねることによって黄体ホルモンが分泌される量も減少するので、「妊娠を維持する」という力も減少します。

結婚しない女性が多くなっている、また結婚適齢期が低くなっているということもあり、第1子の出産の平均年齢が30歳となっているといいます。

35歳以降の出産も現代では珍しい事ではないのですが、出産において高齢といわれる年齢での妊娠、出産成功率、不妊治療による成果などを考慮すると、出来れば妊娠スタート年齢は早い方がいいと考えられます。

ご夫婦で妊娠ということについて、年齢が高くなると妊娠できる率等も低くなることを考慮し相談して行くことが求められます。

平均初婚年齢、平均出産年齢が高くなっている現代

2011年度の時点ですでに第1子平均出産年齢が30.1歳となっています。
30歳を過ぎてから結婚される方も多くなっていて、35歳を過ぎて第1子出産という方も少なくありません。

結婚されてからもフルタイムで働く女性が多くなり、職場での女性の立場も大きく変わってきています。
女性が即戦力として活躍していること、また家庭の経済力を考えると結婚してからも仕事を辞めるという選択に至らない方も多いです。

多くの女性が社会の中で責任ある立場となっていることで晩婚化が進み、妊娠、出産などについてもそれに応じて上昇傾向となっているのです。

こうした現状もあり、昔はなかった妊活という妊娠への活動が生まれ、多くの女性が妊活を行うようになっているという現実もあります。

妊娠までの周期数によってわかる事

妊娠したいという希望を持ってから妊娠できるまで、その周期数をまとめた結果をみると、年齢を重ねていくに従い周期数が増加している、つまり、年齢を重ねるごとに妊娠できるまでの時間がかかっているということがわかるのです。

特に注目されるのが20代前半まえ5周期未満だったのに40代ともなると15周期以上かかるという結果で、年齢により周期にも大きく開きがあるということが理解できます。

人工授精などの高度生殖補助医療の成績

人工授精、体外受精などを高度生殖補助医療といいますが、こうした治療を行う場合でも、35歳を過ぎて妊娠率がかなり低くなるということもデータによってわかっています。
残念なことに35歳を過ぎて上がるのは流産率なのです。

今現在、30代後半であり、妊娠を望むという場合には妊娠ということに対して即、行動を起こすべきです。

人工授精や体外受精によって確実に赤ちゃんが授かるということもありませんし、こうした治療は費用もかなり掛かります。
妊娠しやすい環境を作る事も大切になってきますが、まずはご夫婦で35歳を過ぎてから妊娠するということのリスクや問題点なども深く理解し合うことが必要でしょう。

年齢を重ねていくことによる卵子数の現象

卵子の元となるのが原子卵胞です。
胎児のときにはこの原子卵胞が600万個あるといわれていますが、生まれると1/6程度に減少するといわれてます。

赤ちゃんが誕生しすくすくと成長し、女の子が初潮を迎えてから30歳になるまでにさらに減少していき、35歳くらいには数万個という数まで減少します。
出征著効語から徐々に減少し37歳を過ぎると急激に減少するということが、データでも明らかになっているのです。

生理がある間はいつでも妊娠できるということではなく、妊娠する可能性は年齢を重ねるごとに低くなっていくと考えることが必要で、リミットについては40代前半といわれています。